事業の資金調達に活用できる!セールアンドリースバックのメリット・デメリット

2019.03.28 更新
ハウス・リースバック

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

事業の資金調達をする場合、融資を申し込んだり出資を募ったりする外部調達を思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、自社の所有する資産を活用することで資金を内部調達する方法も有効です。資金調達に使える方法として、セールアンドリースバックというものがあるのをご存知でしょうか?ここでは、セールアンドリースバックのメリットとデメリットを解説します。

事業の資金調達に使えるセールアンドリースバック

セールアンドリースバックとは、売却したあとも借り続けることを条件に不動産などをリース会社に売却することです。不動産のほかにも、車や機械など事業用の資産も対象になることがあります。

セールアンドリースバックは、事業の資金調達に使える方法です。資産をリース会社に売却することで、購入代金の支払いをうけます。リース会社はその購入した資産を売却した会社に貸し出すことで、会社はリース代金を支払いながら資産の使用を継続可能です。基本的に売買契約において売ったものは手元からなくなりますが、セールアンドリースバックの場合は手元に置いて使い続けられるのが特徴。一般的な売却とは大きく異なります。

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セールアンドリースバック活用の7つメリット

セールアンドリースバックには、あらゆるメリットがあります。代表的なメリット7つを確認しておきましょう。

1.すぐに現金化できる

所有している不動産を売却することで、現金化できるのがセールアンドリースバックのよいところです。手元にあって自由に使えるお金を増やすことで、キャッシュフローを安定させられます。

会計上の売上が黒字でも、手元に現金がなく借金を返せなくなると、企業は存続の危機に陥るのです。セールアンドリースバックによって手元の資金を増やし、キャッシュフローを安定させることで資金繰りに困らなくなります。

2.資産をそのまま使える

売却した資産をそのまま使い続けられるのも、セールアンドリースバックのよいところ。不動産である事業所を売却したとしても、新たな場所に移転する必要はありません。賃料をリース会社に支払うことで、これまでと同じ場所で同じように仕事ができます。

新たな移転先を用意しなくてよいので、時間も手間もかからないのが特徴です。実務的な影響をほぼ発生させずに資金を調達できる方法といえます。

3.借金返済に充てられる

セールアンドリースバックで得た資金は、用途が決められていません。すぐに資金を手元に用意できることを利用して、借金返済に充てることも可能です。セールアンドリースバックとは別にリバースモゲージという資金調達方法もありますが、こちらは生活資金のための使用に限定するなど用途が予め決まっています。

自由に使える資金を用意できるのが、セールアンドリースバックのメリットです。セールアンドリースバックで資金を調達して借金返済に充てることで、経営難から立ち直れます。

4.仕分け作業が楽になる

不動産などの固有資産を所有していると、減価償却費や固定資産税、保険料などのコストが発生します。これらのコストは一定額ではなく、毎年変動するものなので、税務申告にかかる経理作業に時間や手間がかかるのが難点です。

セールアンドリースバックを活用して不動産を現金化すれば、経理作業にかかるコストを削減できます。これまで計算が必要だった固定資産税などを算出する代わりに、毎月一定額のリース料を支払うことになるため、複雑な仕訳がシンプルに。日々の仕訳が簡略化することで決算もシンプルになるので、経理の負担が減少します。

5.リース料は経費にできる

セールアンドリースバックは、売却してからもリース料を払って資産を使い続ける仕組みです。そのリース料は業務上支払う必要がある費用であるとして、経費に計上できます。

また、不動産は購入したときよりも売却するときの方が価格は低くなりがちです。このとき所得金額の計算上損失が生じ、これを売却損といいます。意図せず売却損が出た場合は、法人税を節約できるのです。

6.再購入できるケースも多い

通常の不動産売却であれば、一度手放した不動産を再度手に入れることは難しいといえます。売却後の不動産は、第三者の手に渡るためです。

しかしセールアンドリースバックであれば、事業所などの不動産を売却してリース契約を結んだあとも、再購入して自分の手元に戻すことができるケースが多くみられます。資金繰りが良くなってもう一度事務所を自社のものとしたい場合には、再購入に対応してもらえるのです。再購入の際にかかる金額をあらかじめ提示してくれるリース会社もあるので、再購入の計画を立てやすいのもメリットといえます。

7.周りに売却したことがわからない

セールアンドリースバックを行っても、外から見ただけでは何も変わりません。不動産の名義がリース会社に変わったり、賃料を支払うようになったりするだけです。不動産の売却後も移転不要でそのまま使用を継続できるため、周りは売却したとわかりません。

事務所を手放して移転すると、取引先などから資金繰りがうまくいっていないと察知されることもあります。会社の信用低下にも繋がりますから、周りに知られずに不動産を売却できるセールアンドリースバックは事業資金の調達方法として適しているといえるでしょう。

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セールアンドリースバックの2つのデメリット

たくさんのメリットがあるセールアンドリースバックですが、もちろんデメリットも存在します。2つのデメリットを確認してみましょう。

リース料が発生するようになる

資産を売却することで売却額を現金で受け取れます。その一方で、これまで発生していなかったリース料の支払いが始まるのです。基本的にセールアンドリースバックは、資金繰りが苦しいから資産を売却して現金を得たいけれど、資産はこれまで通りに使いたいという会社に適した方法。資金に余裕があり、余計なリース料を発生させたくない会社には不向きです。

再購入できない可能性もある

セールアンドリースバックを活用しても、将来的に資産を再購入できない可能性もあります。そもそもサービスに再購入オプションがない場合や、長期的な資金繰りが怪しくなった場合などは再購入ができません。資産に対する自身の所有権は、セールアンドリースバックを利用した時点で失われます。継続して所有権を持っておきたいのであれば、資産を手放すのは避けましょう。

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まとめ

セールアンドリースバックは、事業の資金調達方法として活用できます。すぐに現金化できる、資産をそのまま使えるなどのメリットがある一方、再購入できないリスクがデメリットとなることも。ハウスドゥのハウス・リースバックであれば、将来的に再購入が可能です。買い戻すための金額もあらかじめ提示いたしますので、お気軽にご相談ください。

オフィスや事務所などの事業用不動産を所有しているのであれば、ハウスドゥが買い取ったあとも賃貸として活用できるアセット・リースバックも利用できます。

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ハウス・リースバック編集部

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