資金繰りが苦しい…そんなときに会社ができる対処法とは

2020.10.27 更新
ハウス・リースバック

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

赤字経営でなくとも、資金繰りに困ることは珍しくないでしょう。業界によっては売掛債権の回収サイトが長く、新たな設備投資もスムーズに行えない状態が恒常化している場合もあります。
すでに資金繰りが苦しい状況におちいっている場合は、早急な対処と今後同じ事態にならないための対策が必要です。
ここでは、資金繰りが苦しいときにできる対処法と、今後のために実践すべき資金繰りを円滑に進める方法についてご紹介します。

資金繰りが苦しいときの対処法

大企業のように企業体力も安定性もある会社を除くと、多くの企業が資金繰りに悩まされています。しかしいざ対処しようと思っても、具体的な解決案が見つからずに頭をかかえている経営者の方は少なくないでしょう。

資金繰りが苦しいときに打てる手は、できる限り多く持っておきたいものです。この項目では、4つの主な対処法を解説します。

売上金を回収する

未回収の売掛金の回収が、リスクの少ない方法です。取引先と交渉して売掛金の入金サイトを早めてもらいましょう。ファクタリングを利用する手も考えられますが、手数料が高くついたり審査に通らなかったりとリスクがあります。手数料率はもちろん、ファクタリングサービス会社によって条件も異なるため、利用は慎重に検討すべきです。

そのため、売掛先の企業と直接交渉することをおすすめします。

相手が気持ち良く応じてくれるよう、割引サービスを提案するなど互いにメリットのある交渉を行うことが成功のコツです。場合によっては取引先の資金繰りを悪化させる可能性があるため、交渉相手は慎重に選んでください。

ビジネスローンを利用する

できる限り早く現金を得たい、緊急性の高い資金難にはビジネスローンや法人向けのカードローンの利用も便利です。数日程度で審査が完了し、即座に融資してくれます。

ローンを取り扱う大手消費者金融機関や専門会社は審査が早く、長く見ても1週間前後で現金を得られます。銀行へ通常の融資を申し込むよりも短い所要時間で現金が得られるメリットは軽視できません。

ただし、銀行と同様に財務内容を厳しくチェックされるため、ローンを断られる場合もあります。仮に審査へ通過しても、プロパー融資より金利が高いデメリットを理解したうえで利用を決めましょう。

経費削減を行う

支出を抑え、現金を減らさないことも重要です。消耗品費など経費を見直し、削減できるところは削りましょう。無駄な出費を減らして浮いた分は、即座に資産にできます。

経費削減でチェックできるところは消耗品費のほかにも会食・公共料金・福利厚生などが挙げられます。ただし、注意点として削れるものすべてを無差別に削減することはやめましょう。

たとえば福利厚生を削減した場合、長く在籍する従業員を中心に不満の声があがる可能性があります。場合によっては事業の根幹を担う従業員の流出につながるリスクもあるため、削減すべき経費の見極めが重要です。

資産を売却する

融資のように利息を気にする必要もなく、即座に現金を得られる方法が資産の売却です。設備や債権、在庫を売却することで資産となるうえ、維持するためのコストや各種税金(固定資産税など)の削減にもなります。

しかし、完全に手放す場合は代替の設備を導入したり引っ越したりと、費用が発生するリスクも視野に入れて売却しなければなりません。

債権の売却

売却行為自体が会社の信用性に影響することもあります。たとえば売掛債権を売却するファクタリングは、2社間取引を受け付けている会社を除けば基本的に売掛先・自社・ファクタリング会社の3社間取引で行われます。

売掛債権を他社へ譲渡することに売掛先からの同意を得る必要があり、相手企業には「資金繰りが厳しいのでは」と今後の取引を不安視されかねません。同意を得ずに売却できる(自社・ファクタリング会社の)2社間取引も、手数料が高額となるデメリットがあります。

よって売却方法自体を慎重に決めることが重要です。

不動産のリースバック

資産を手放すことで現金を得る方法は、売却の他にもリースバックなどがあげられます。リースバックは不動産を売却して現金を得つつ、賃貸契約を結んで不動産を利用し続ける方法です。所有権を譲渡するため固定資産税の節税にもなります。

ハウスドゥでは、最短5日で現金化できるハウス・リースバックを取り扱っています。賃貸契約で利用し続けられるほか、資産の目途がたてばいつでも再購入できるため、周囲に売却を知られる心配もありません。

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資金繰りで悩まないようにするには

資金繰りの改善方法も重要ですが、何より深刻な事態に陥る前の対処に注力すべきです。多少のダメージであれば、早急に手を打つことで挽回の余地や豊富な選択肢もあります。しかし、事態が深刻化した後には活用できる方法は限られるうえ、対策を打ったところで好転するとは限りません。

この項目では、資金繰りを円滑に行うために、日頃の業務でできることについてご紹介します。

資金繰り表をこまめに作成する

資産の状況を的確に把握するため、資金繰り表を作成しましょう。資金繰り表をこまめに作成し、定期的にチェックすることで直近の資産状況を比較することができます。

極端な時勢の影響がない限り、資金繰りは数か月や数週間かけて徐々に深刻化する場合が大半です。そのため資金繰り表で変化の兆しを感じ取り、早急に対処することで事態の深刻化を防げることもあります。

早めに資金繰りの不安要素に気づくだけで、時間に余裕ができる分、多くの対処法の中から自社に最適な方法を選ぶことができます。

支払いに優先順位をつける

支払い予定を整理し、優先順位をつけましょう。理想としてはすべての支払いをスムーズに行いたいものですが、現金が足りなければ優先度の低いものは後回しにせざるを得ません。

基本的な優先順位は、以下のとおりです。

  1. 振り出した手形・小切手
  2. 人件費
  3. 買掛金に対する支払い
  4. 事業を運営するための必要経費
  5. 金融機関への返済の支払い
  6. 社会保険料
  7. 税金

 

税金は役所へ相談することで猶予を得たり、支払い方法の選び方次第で期限を延ばしたりできるものです。そのため、支払いの優先順位としては低い順位で構いません。社会保険料も交渉次第で分納に応じてもらえます。

会社の信用度にも関わる振り出した手形や小切手、従業員の流出を防ぐために人件費の支払いは、最優先としましょう。今後の取引や業務を良好に行うためと、金融機関からの融資に影響を与えないために、優先順位の高いものから順に処理してください。

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まとめ

資金繰りがうまくいくよう、早急な対処を行いましょう。支出を見直すほか、避けられない支払いに優先順位をつけることもおすすめです。

資産の現金化を図るときは、売却以外の方法も検討してはいかがでしょうか。たとえば資産が倉庫や事務所だった場合、売却すると新たな不動産を借りるための初期費用や引っ越し費用が発生します。所有権のみを譲渡するリースバックの場合は、引っ越したり立ち退いたりする必要なく現金を得ることが可能です。

ハウスドゥのハウス・リースバックなら、持ち家を売却することによって資金が得られます。現金化を検討する際は、ぜひ一度ご相談ください(※物件によりご利用できないケースもあります)。

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ハウス・リースバック編集部

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