この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
人生100年と言われる時代がもうそこまで来ています。平均寿命がのび高齢化が進むとともに、少子化も進行しているため政府は年金制度に対し危機感を感じているため様々な対策を打ち出しました。
年金の受給も原則65歳からとなり、働く高齢者を増やすために70歳を超えてからでも選べるようにしていく方針です。中高年はもちろん若い世代の間でも老後に不安を感じている人が多くなっています。これからは、老後資金を年金に頼るのではなく自分でも資産形成を行い、年金と自己資金の両輪で考えていかなくてはなりません。
そこで今回は、老後に向けて資産形成を行う方法をいくつかご紹介していきます。
老後に向けて資産形成した方がいい理由
先にも少し挙げましたが、なぜ老後に向けて資産形成をした方が良いのか詳しく説明します。
公的年金だけでは老後の生活をまかなえない!?
老後の生活資金として、将来もらえるであろう公的年金・企業年金(退職金を含む)、そして自分で行う資産形成が生活の基盤となります。国民年金の加入と保険料の納付は、基本的に義務付けられていますよね。会社員などは、給料から自動的に天引きされていますので支払っている感覚はあまりないかもしれません。
しかし個人事業主や収入の多い非正規雇用者など、自分で国民年金保険料支払いの手続きを行わなければならない人の中で「保険料未納」が問題になっています。確かに、国民年金保険料と年金を生涯収支で見るとマイナスになっており、保険料を支払う方が損だという見方もできます。
しかし、2018年には所得300万円以上に対象者を拡大するなど、近年未納者に対する罰則も強化していますので確実に納付するようにしましょう。国民年金は老後所得の一番基本となるものですが、ここで出る不足分に関しては企業年金や自分の資産でカバーしなければなりません。
まずは、自分がどのくらい年金をもらうことができるのかを知る必要があります。日本年金機構が提供している「ねんきんネット」では、これまでの年金の加入記録を確認できるだけでなく、自分の職業や今後の収入額の予測を入力することで年金受給額のシミュレーションを行うことが可能です。企業年金を受給予定の方は、それもプラスして計算しましょう。
シミュレーションしていただくとわかりますが、公的年金と厚生年金だけで不自由なく暮らすには不安の残る金額だと思います。人それぞれ生活に必要だと考える収入は違いますが、公的年金・厚生年金以外にも自分自身で資産を用意しておくことで、安心して老後の生活を送ることができます。
老後資産なしで迎えるリスク
意外にも老後を貯蓄なしで迎える人は多く、平成28年度の調査によると貯金のない高齢者世帯は15.1%という結果が出ています。(参考:厚生労働省 国民生活基礎調査)もし、老後を貯蓄なしの状態で迎えた場合のリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。
年金のみを頼りにして、今までと同じような生活を続けることはまず困難になります。時々旅行に行ったり、美味しいものを食べに行くなど現役時代に当たり前のようにできていたことも制限しなくてはなりません。
また、仮に定年後も働くことができたとしても現役時代のお給料と同額をもらえる可能性は低いと言えます。高齢になれば医療費や移動費などに加え、老朽化した家のメンテナンスやバリアフリー化が必要になることも。思いがけない出費が続き老後破産してしまうケースも少なくないのです。
老後に向けて資産形成する方法
老後自分たちで用意した資金がない状態で迎えると、リスクが大きいことがわかりました。少しでもこのようなリスクを減らすため、少しでも早い段階で資産形成していく必要があります。そこで、いくつか資産形成の方法をご紹介します。
個人型確定拠出年金(iDeCo)
iDeCo(イデコ)と言われるこちらの制度は、投資金額と運用商品を自分で設定することが可能です。こちらは、年金としてみなされるため原則60歳以降に資産を受け取ることができます。
iDeCoの大きなメリットとして、税金が安くなることが挙げられます。年末調整や確定申告の際に申告することで、所得控除され税金が還付されるシステムです。
そして、もう一つのメリットとして資産運用で得た利益には税金がかかりません。ただし、受け取る際には退職所得もしくは公的年金等の雑所得としてみなされ、税金がかかりますが、税負担が一定程度控除されるため税金がお得になります。
つみたてNISA
こちらは、投資信託を運用し得た利益に対して税制優遇を受けられるというもの。年間40万円で最大20年の間であれば非課税で投資することができます。毎月一定の金額投資信託を購入し、長期的に保有することが前提です。
少額からつみたて可能ですので、投資初心者も気軽に始められます。投資できる商品は、金融庁が定めた基準を満たすものですのでより安心ですよね。ちなみにつみたて NISAは受け取りの際には税金はかかりません。
気をつけておきたいのは、iDeCoもつみたてNISAも元本保証ではありません。資産運用では、リターンもある分リスクも当然あります。一時的に元本割れしてしまうこともありますが、長期的な視点で投資することでそのリスクを軽減することができます。
持ち家があるならリースバック
老後のことを考えて家を購入している方も多いでしょう。
しかし、老後の不足している資金を確保する必要がある場合には「リースバック」がオススメです。
リースバックとは
リースバックとは、今持っている家を第三者に売却した後、その買い主と賃貸契約を結び元の所有者が賃貸料を払いながらそのまま住むという方法です。
リースバックするためには、ある程度の条がありますので確認が必要です。
リースバックのメリット
リースバックのメリットとして、
・不動産売却によりまとまったお金が入るため、老後資金の不足分を補うことができる。
・いままで住み慣れた家に住み続けることができ、引越しの必要がない。
・近隣の人に家を売却したことを知られない。
・買い戻しができる場合がある。
などが挙げられます。
持ち家があり、老後資金に不安を抱えている方は資産形成の方法の一つとして検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
今回は、老後資産形成についてお話ししてきました。資産運用などは、少しでも早い段階で始め時間を味方につけることが重要です。
資産形成のためにリースバックの活用を考えているのであれば、弊社ハウスドゥの
「ハウス・リースバック」でぜひご相談してみてください。
人生100年時代に備えるために、この記事が少しでも役に立てたら幸いです。