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長生きして家に住んでいると、色々と資金が必要になってきます。中にはどうしてもお金が必要で自宅を売却して資金調達を考える人もいることでしょう。そんな時はリースバック、またはリバースモーゲージというサービスを受けてみてはいかがでしょうか?
この2つの方法なら、住み続けながらもお金を得ることができます。そこで今回はリースバックとリバースモーゲージについて説明しつつ、両方共のメリット・デメリットについてご紹介していきます。
住み続けながらお金を得る方法とは
住み続けながらお金を得る方法とは、いったいどういうことなのでしょうか?そんな都合のいい話があるのかと思われますが、実際に存在します。それがリースバックとリバースモーゲージという方法です。
ここではリースバックとリバースモーゲージが、どういったサービスなのかについて説明していきます。
リースバック
まずリースバックとは、すでに持っている自分の家を不動産会社に売り、資金を手に入れます。そしてそのまま同時に不動産会社と持ち家だった家を賃貸として契約し直すという方法です。同じ家を賃貸として借りることができるので、生活環境をそのままにしたうえで、家に住み続けることができるという特徴があります。
まとまったお金を手に入れられる分、毎月家賃を支払っていく必要が出てきます。ただ条件として、決められた価格で買い戻すことが可能です。バブル期に高値で買って老後資金が足りないという60~70歳の人や、子供に家を相続させる予定がない人へのニーズが高まっている傾向にあります。
リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、いわば不動産担保融資の1種となります。詳しくまとめると、自宅を担保にすることで、お金を借りることのできるサービスです。生きている間にお金を返す必要はなく、亡くなった後に家を売却することで、一括返済をしていくという流れになります。
リースバックと違い、毎月家賃を支払っていく必要がなく、亡くなるまで同じ家に住み続けることができるという特徴があります。またリースバックと同じく、自分が亡くなった後に家を残す必要がない人が利用している傾向にあります。
リースバックの特徴
ではリースバックの特徴とはいったいどういったものなのでしょうか?それぞれのサービスには、メリットもあればデメリットも存在します。
まずはリースバックのメリット・デメリットについて説明していきます。
リースバックのメリット
リースバックのメリットは以下の通りです。
・買取代金を最短20日で受け取ることができる
何より一番の特徴は、早く現金を手に入れることができるという特徴があります。さらには現金ですぐに手に入るので、すぐにお金が必要と考えている人にはありがたいサービスです。
・住宅の買戻しが可能
リースバックの場合、家を売却した後、6か月以降の買戻しが可能です。もし競売や任意売却の場合だと一度売却をしてしまうと、再度の買戻しは非常に難しいという特徴があります。もじリースバックで売却した後に資金に余裕ができて、改めて買戻しをしたいとなっても対応可能になってくるのです。
・利用者の死後遺産争いが起きにくい
リースバック利用者が亡くなった場合、所有者がリースバックを提供してくれた事業者のものへと変わります。住宅の所有権をどうしていくのか、などの遺産争いを起こすのを防ぐことができます。
リースバックのデメリット
次にリースバックのデメリットについて、説明していきましょう。大きなデメリットは以下の通りです。
・リース料が払えないと契約を解除される
リースバックは、毎月リース料を支払い続けなくてはいけません。もしリース料金を支払えないということがあったら、違反となり賃貸契約を解除し家を離れてもらうよう通告が届いてしまいます。
・劣化のひどい住宅は利用できない
あまりにも住宅の劣化が激しかったり、評価基準が低い家に関しては買取をしてもらえない場合があります。最低でも買取金額が500万円を超えないことには、なかなか買い取ってくれることはないと考えておくと良いでしょう。
・リース期間が長いと損をすることも
年間リース料はリースバックを提供してくれる企業によって異なりますが、年間で買い取り価格の約10%がリース料としてかかってきます。もし10年以上となると、リースバックの利用をしていくことで損をしてしまうでしょう。
リバースモーゲージの特徴
次にリバースモーゲージの特徴やメリット・デメリットについて説明していきます。リースバックとは異なるものとなっているので、サービスの利用を考えている人はしっかりと内容を理解していきましょう。
リバースモーゲージのメリット
リバースモーゲージのメリットは、主に2つです。
・自宅を売却することなくお金を借りられる
何より最大のメリットとして、自宅を売却せずにお金を借りることができるのがリバースモーゲージの特徴と言えます。不動産ローンとしてお金を借りることができ、毎月融資を受けるか一括で受けるかを選ぶことも可能です。
・使い方は人それぞれに合わせてくれる
借りたお金の使い方として、限定型と自由型というものがあります。限定型は生活資金のみに使用するという縛りが出てきてしまいますが、自由型は特に縛りがなく、趣味や遊びにも資金を回すことができます。
・保証人が必要ない
住宅ローンに比べると審査が厳しくなく、保証人が必要ありません。亡くなったことで自宅を売却するので、返済をする義務も発生しません。
リバースモーゲージのデメリット
主なデメリットとしては、以下の2つになります。
・価値がない不動産は対象とならない
リースバックと同じで、不動産に価値がないと融資を受けることができません。判断基準は不動産会社によって異なるので、しっかりと最初に相談していくことが大切です。
・同意を推定相続人にしてもらわなくてはいけない
リバースモーゲージを利用していくにあたって、本人だけでなく推定相続人にも同意を得なくてはいけません。子供が住宅相続を考えている場合は、サービスを利用できない場合があるので注意が必要です。
・融資や返済の金額が大きくなる場合もある
長生きをしてしまうと、融資を受ける金額が大きくなっていくので返済しなくてはいけない金額が自然と大きくなってしまいます。さらに金利が変動することによって、返済金額が膨らんでいく恐れもあります。
まとめ
リースバックとリバースモーゲージには、それぞれメリット・デメリットが存在します。どうしてもお金がない場合には魅力的なサービスと言えますが、家という大きなものが関わってくるのでしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
どうしてもわからないことがある場合は、弊社ハウスドゥで「ハウス・リースバック」にて一度ご相談ください。