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定年を迎えて仕事から解放されたら、老後は現役時代にできなかったことを存分に楽しみたいものです。
けれども、実際には楽しめなくて孤立する高齢者がいます。
どのようにすれば、老後を楽しめるのでしょうか。
老後みんなどんなことをして楽しんでいるの?
まずは、他の高齢者がどのように老後を楽しんでいるのか紹介します。
健康につながる運動系の趣味
老後も健康を維持するには、適度な運動が欠かせません。
体を動かす趣味があれば、楽しみながら健康を維持できます。
例えばゲートボールはゴルフに似た戦略性がありながら、クラブを振り上げたり、コースを長距離歩いたりする負担が少ないスポーツです。
個人で楽しめるだけでなく、数人でチームを組んでプレーすることもできます。
初期費用もスティックを購入するくらいで、それほどかかりません。
社交ダンスは姿勢の維持や優雅な動きに全身を使うため、筋肉の衰えを防げるのがメリットです。
1つの曲を踊り通すだけでも、結構な運動量になります。また、異性とパートナーを組む機会が多く、良い刺激が与えられて認知症の予防になるのもうれしいところです。
登山を楽しむ高齢者もいます。足腰が鍛えられ、頂上を制覇する達成感も得られるでしょう。
同世代の登山仲間とも出会えます。最初は日帰りできて、軽装でも登れる山を選ぶのが無難です。
その上で、本格的に取り組んで装備を揃えるか検討しましょう。
海外旅行や温泉巡りなどの旅行
老後になると時間に余裕ができるので、現役の頃は行けなかった地方の温泉や海外まで足を延ばせます。
長期にわたって滞在できるのも老後ならでは。ちょうど子どもから手が離れるため、夫婦2人で旅行する高齢者もいます。
飛行機を利用したツアーだけでなく、豪華客船でのクルーズも人気です。
英会話や大学へ通うなどの勉強
あえて老後になってから勉強を始める高齢者もいます。
特に英会話など外国語の勉強は、海外旅行に役立つだけでなく、海外からの旅行者も増えているため、需要が高まっている状況です。
パソコンやスマートフォンの操作をマスターして、ブログやSNSで自己発信する高齢者もいます。
金銭的な余裕があれば大学に通うことも可能です。
若い世代のクラスメイトと交流すれば、新鮮な気持ちになれるでしょう。勉強を通して脳が刺激され、認知症の予防にもなります。
老後楽しめる人と楽しめない人の違いは準備!
では、老後を楽しめる人がいる一方で、楽しめない人がいるのはなぜなのでしょうか。
定年になる前に自分の属するコミュニティを作っておくとよい
退職すると同僚や仕事の取引先など、それまでの人間関係とは疎遠になりがちです。
その代わりとなるのが町内会や趣味仲間などの身近な人たちですが、老後を楽しめない人はうまく溶け込めず、孤立する傾向があります。
孤立すると居場所を見つけられず家に引きこもってしまうため、ますます老け込んでしまうという悪循環です。
そこから、うつ病や認知症を発症する高齢者もいます。
そうならないためにも、現役のうちから自分の属するコミュニティを形成しておくと良いでしょう。老後になってから急に形成するよりも、気心が知れてどんなときでも楽しめるようになるはずです。
どんなに忙しくても、休日には顔を出して参加するようにしましょう。
若いころにたくさん遊んでない人は老後を楽しめないかもしれない
現役の頃は仕事一辺倒で、何の趣味も無かった人が、老後になって急に楽しもうとしても、楽しみ方が分かりません。例えば旅行しても疲れるだけで、結局は家が一番良いという結論になってしまいます。
老後を楽しめるのは、現役時代にたくさん遊んできた人です。
その趣味に精通しているだけでなく、老後ならではの楽しみ方も知っています。
経験してきたからこそ分かることです。
現役のうちから少しでも興味を持てることがあれば、趣味にして時間やお金をそれなりにかけてみると良いでしょう。
そうすれば、老後に楽しめる趣味が絞られ、あれこれ手を出してむやみにお金を費やすのを防げるはずです。
やっぱり老後を楽しむためにはお金が必要!
もう一つ、老後の楽しみを妨げるのが資金不足です。
限られた収入の中で、趣味にかけるお金をどのように確保すればいいのでしょうか。
老後の資金はかならず用意しておこう!
どんな趣味を楽しむにしても、それなりの資金が必要です。
例えば海外旅行は目的地や滞在日数にもよりますが、1回につき10~100万円ほどかかります。社交ダンスをするならレッスン代が定期的にかかり、衣装代も必要です。勉強するのも受講料やテキスト代などがかかります。
一方、老後の収入は年金しかありません。厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況 」によると、平成29年度(2017年度)の平均受給額は、厚生年金が147,051円、国民年金が55,615円でした。
出典:厚生労働省ホームページ
(https://www.mhlw.go.jp/content/000453010.pdf)
それでいて夫婦2人の老後に必要な生活費は、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査/令和元年度(2019年度) 」によると、最低でも14.1万円です。趣味も楽しめる、ゆとりある生活となれば、さらに22万円かかります。
出典:(公財)生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」より
(http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html)
夫婦2人とも厚生年金に加入していたとしても、到底およびません。ともに国民年金だった場合は、最低限の生活を維持するのも難しいでしょう。
その不足分を補うのが退職金ですが、趣味にふんだんに費やしていると、あっという間に使い果たす恐れがあります。そうならないように、早いうちから貯蓄や運用で老後資金を増やしておきたいところです。
節約して趣味をあきらめるのは、味気ない老後になってしまいます。
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(※物件によりご利用できないケースがございます)。
まとめ
多くの高齢者は、体を動かしたり、旅行したり、頭を使ったりするなどして老後を楽しんでいます。
現役の頃から遊び方を知っていて、コミュニティを形成しており、資金にも余裕があると、老後を楽しみやすくなるでしょう。