この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
老後資金の準備はできていますか?老後資金の準備を何もせずに退職金をあてにするのは非常に危険です。退職金は減額されるリスクがある上、予想よりも長生きできたばかりに老後資金が足りなくなるということも考えられます。
この記事では老後のリスクと、老後資金形成の手段として保険とリースバックをご紹介します。安心して老後を過ごすための参考になれば幸いです。
老後のリスクとは
多くの方が老後のリスクについて漠然とした不安を抱えています。特にお金に関する老後のリスクに対しては早めの準備が必要です。実際に老後のリスクに関する数字を見ていきましょう。
長生きするリスク
長生きすることはおめでたいことですが、生活するための資金がより多く必要になるというリスクにもなります。引退後の老後生活は長く、60歳で退職した場合は平均寿命まで20~30年間、生活していくことを想定しなければなりません。
この時多くの方が、「老後にゆとりのある生活」をしたいと考えます。一般的に夫婦で生活するためには月22.0万円、ゆとりのある生活を送るためには月34.9万円が必要であるとされています。
ところが、退職後にゆとりのある生活をするために必要な金額と、年金で支給される金額に大きな差がある場合が多いのです。 長生きをすればするほど老後資金が足りなくなる、という事態に陥りやすくなることを頭に入れておかなければなりません。
退職金が減額されるリスク
長生きするリスクに拍車をかけるように存在するのが、退職金が減額されるリスクです。
そもそも、4分の1の企業には退職金制度がありません。退職金制度が出ない方は、当然ですが退職金を老後資金のあてにすることはできませんよね。退職金が出る場合も、2003年~2013年の10年間で、大学卒の平均退職金は2,612万円から2,156万円へと、約450万円も大きく減少しています。
また、年金をあてにしすぎるのもリスクです。少子高齢化が急速に進行する日本において、現状の年金制度が維持される保証はありません。将来的に噂される、年金の受給金額の削減や受給年齢の引き上げが実現してしまうことも十分に考えられます。
このように、老後資金を退職金や年金に頼ってしまうのは危険なのです。
保険で老後資金を調達
では、退職金や年金だけをあてにせずにどのようにして老後資金を調達すればよいのでしょうか?まずは、保険を利用して老後資金を調達することを考えてみましょう。
実は保険には万が一への備えだけでなく、貯蓄機能がついている商品もあります。詳しく見ていきましょう。
低解約返戻金型終身保険
難しそうな印象を受ける低解約返戻金型終身保険。商品の内容は難しくなく、ざっくりいうと死亡保障がありながら、積み立てた資金が増えるというものです。途中解約せずに保険料を最後まで払い込めば資金が増える仕組みで、運用結果による資金の増減がないため、満期でもらえる金額が固定されています。
また、インフレにも対応できる利率変動型と呼ばれる商品もあり、定期的に利率の改定が行われる場合も。リターンは小さめですが、リスクもかなり抑えられているため安心して老後資金を調達したい方に良いでしょう。
ただし、途中解約をしてしまうともらえる金額が減らされてしまうので、計画的な利用が必要です。
個人年金保険
個人年金保険は老後資金形成を目的として作られており、死亡保障の機能をほとんど持たずに老後の貯蓄をするという、生命保険よりも貯蓄商品に近いものです。個人年金保険の最大のメリットは所得税の節税になることで、実質的に老後資金を増やすことに繋がります。
具体的には、個人年金保険料控除が受けられるため、1年間に支払った保険料に応じて、所得税や住民税が軽減されます。低解約返戻金型終身保険と同じく、途中解約してしまうともらえる金額が減らされてしまいますので、やはり計画的な利用が必要です。
持ち家を活かした老後資金形成ならリースバック
持ち家がある方はリースバックも老後資金形成の有効な手段です。リースバックとは何か?メリットは何か?について説明していきます。
リースバックとは
リースバックとは、持ち家などをリースバック事業者へ売却、その後、リースバック事業者に対して賃料を払うことで、旧所有者が同じ物件に住み続ける方法です。
買取代金が一括で支払われますので、住宅ローンが払えなくなった際の債務整理、年金不足の補填、急な病気など、まとまった現金が必要になった際に利用されます。
このリースバックを老後資金形成にあてるというのは選択肢の一つとしておすすめです!
リースバックのメリットについて
なぜリースバックが老後資金形成におすすめなのでしょうか?それはリースバックの持つメリットが、老後資金形成との相性が良いからなのです。
リースバックのメリットは以下の5つですので、チェックしてみましょう!
【メリット①買取代金を最短20日、現金で受け取れる】
リースバックで持ち家を売却した際、買取代金を最短20日かつ現金で受け取ることができます。通常の不動産売却には時間がかかりがちですので、現金がすぐに必要な場合も安心できますね。
【メリット②引っ越さなくて良い】
元々住んでいた家にそのまま住むことができ、引っ越しの必要がありません。高齢者にとって引っ越しによる環境の変化の負担は大きいものです。また、引越し費用がかからないのも嬉しいポイントですよね。
【メリット③住宅の売却が近所にばれない】
住宅の売却を近所にばれたくない人もいますよね。競売や任意売却の場合、看板が立てられ広告が出されますので売却したことがばれてしまいます。
その点、リースバックなら家に住み続けるため、売却したことが近所にばれることがありません。
【メリット④住宅の買い戻しが可能】
リースバックしてから6ヶ月経てば、売却した住宅の買い戻しが可能です。資金に余裕ができた場合に、住宅を買い戻すという選択もできます。
【メリット⑤固定資産税、相続の悩みが不要】
リースバックを利用することで、老後の大きな悩みである固定資産税と相続の悩みを解決することができます。老後資金形成と同時に、相続の準備が始めることができるのです。
「縁起でもない!」と思われる方もいるかもしれませんが、安心して老後を過ごすために早めに検討しておくにこしたことはありません。
まとめ
老後資金形成は早く始めた人ほど有利に安心して進めることができます。今回、保険やリースバックをご紹介しましたが、持ち家がある場合はまずはリースバックから検討してみてはいかがでしょうか?
弊社ハウスドゥでは、「ハウス・リースバック」のサービスを行っていますので、リースバックについて気になった方はぜひご相談ください。