リバースモーゲージの利用条件とは?仕組みやメリットを知って賢く使おう

2018.10.30 更新
ハウス・リースバック

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

老後の生活費の捻出が怪しくなったら、リバースモーゲージという方法があります。しかし、リバースモーゲージには利用条件があるので、正しく理解しておかないと後でこんなはずではなかったということになりかねません。リバースモーゲージの基本的なことから条件、メリット・デメリットまで解説します。

リバースモーゲージの仕組みと種類

リバースモーゲージの利用条件を知る前に、知っておきたいリバースモーゲージの事前知識をみていきましょう。

リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージとは、主に自宅を担保に融資を受けるシニア層向けの融資です。融資の際に金融機関や公的機関が用いる評価額に応じて、だいたい評価額の50~80%程度を上限に融資を実行してもらえます。受け取り方は2種類あり、一括で受け取ることも可能ですが、定期的または必要なときに適宜受け取ることも可能です。

返済は、余裕ができたときに返済することもできますが、契約者の死亡時までに返済が完了しなかった場合は、担保にした不動産の売却をもって返済することになります。

シニアの場合、定期的な一定の収入、年齢の面でお金を借りることが難しくなりますが、リバースモーゲージを活用することでお金の借り入れが可能になるケースも少なくありません。

住宅ローンとの違いは?

返済義務があるという点で、リバースモーゲージと住宅ローンは同じような位置づけに感じられますが、実際はまったくの別物です。住宅ローンは指定の期日までの返済義務がありますが、リバースモーゲージは契約終了時または契約者死亡時までに融資額の返済がなくても問題がないためです。

代わりに不動産が売却されるため相続はできませんが、必ずしも契約者が現金として返済する必要はありません。

公的機関と民間のリバースモーゲージの違い

リバースモーゲージの種類は、大きく分けて公的機関が行なっているもの、民間の金融機関などが行なっているものの2つです。どちらも基本的な仕組みは同じですが、条件や金利が異なります。

公的機関は、民間と比べて利益を追及するわけではないため、金利がお得、自治体によっては無利息でサービスを提供していることもあります。しかし、年齢条件が厳しく完全なシニア層でなければ利用できません。同居人や非課税世帯など自治体の定める、細かな条件にも注意したいです。


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リバースモーゲージの利用条件と向いている人

リバースモーゲージは本当にお得な契約なのでしょうか。利用条件と利用に向いている人を解説します。

リバースモーゲージの条件

リバースモーゲージは、シニア層なら誰でも利用できる金融商品ではありません。利用する場所で異なりますが、利用条件が設けられています。

まず、利用条件で優先して確認したいのが年齢による条件です。一般的には60歳以上80歳未満が多いですが、年齢条件がより厳しい場合もあります。

次に、資金用途。金融機関でのリバースモーゲージの場合、多くは自由にお金を使える条件ではありますが、一部住宅の改修のみなど利用目的が限定されることもあります。

もう1つリバースモーゲージの利用を大きく左右するのが担保条件。不動産評価のいくらを条件で融資できるかというものです。評価額の50~80%が目安ですが、金融機関などによって評価は異なりますし、パーセントも大きく違ってきます。

このほか、単身または夫婦で対象の不動産に住んでいるか、融資残高の連帯返済義務など細かい条件もよく確認しておく必要があります。

リバースモーゲージ利用に向いている人

リバースモーゲージは自宅を担保にするため、前提として自宅を所有していることが条件です。賃貸契約では利用できないので注意しましょう。

ちなみに、リバースモーゲージは思ったように年金がもらえなかったなど、安定した老後の生活に不安がある人、自宅の相続を考えない人に向いています。


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リバースモーゲージのメリットとデメリット

リバースモーゲージの条件を含め基本的なことについて解説してきましたが、実際の利用勝手はどうなのでしょうか。リバースモーゲージのメリット・デメリットをみていきましょう。

リバースモーゲージのメリット

リバースモーゲージのメリットの1つは、融資を受けることで老後の生活資金が増えることです。年金をもらっても、貯金を崩しながら生活するシニアは少なくありません。これから先尽きるかもしれない貯金を思うと将来に不安を感じる人もいることでしょう。そうしたときに、リバースモーゲージにより受けた融資があると生活にゆとりを持たせることができます。

さらに、自宅を担保にするだけなので、契約者が亡くなる時点まで自宅に住み続けられるのもポイントです。長年住み慣れた場所を離れなくて済むという点は大きいのではないでしょうか。

リバースモーゲージのデメリット

一方で、リバースモーゲージにはデメリットもあります。まず、対象の地域が限定されること。土地や建物評価が融資の基準となるため、どうしても対象のエリアが都市部に集中してしまいがちです。場所によってはリバースモーゲージが活用できないこともあります。

さらに、基本的に長期の融資になることから金利の変動によって影響を受けやすい点、長生きすることで不動産の評価額が下がり、売却時返済が完了しない長生きリスクがある点も注意したいです。便利だからと安易に利用せず、デメリットまでしっかり把握したうえで利用を決めるのが大切です。

リースバックという選択肢も

リバースモーゲージは場合によっては便利ですが、中には利用条件に合わない人もいるかと思います。そんなとき、可能性の1つとして検討したいのがリースバック。不動産の場合は、自宅をリース契約にして、お金を作る方法です。こちらも、リバースモーゲージ同様、自宅に住み続けられる方法になります。

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まとめ

シニアの老後資金作りとしてリバースモーゲージを紹介してきましたが、資金に余裕が出てくるというメリットがある一方、利用条件など問題点もあります。自宅を有効活用してお金を作りたいなら、ハウスドゥの、ハウス・リースバックの利用をご検討ください。

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ハウス・リースバック編集部

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