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最近では、人生100年時代とまでいわれるほど、平均寿命が延びています。また、年金の受給額が減少していることや、少子高齢化の問題などが原因で、老後に不安を抱えている人が多くなっています。
老後に不安がある人こそ早めに老後資金の準備をスタートさせる必要があります。そこで今回は、老後に不安がある人に向けて、安心して暮らすための老後資金を準備する方法をご紹介していきます。
老後資金の準備を始めた方がいい理由
人生100年時代において、老後の時間はかなり長い期間を占め、働けなくなってからのお金のやりくりをしっかり考える必要があるでしょう。ここからは、老後資金の準備を始めたほうがいい理由をご紹介していきます。
退職後は貯金を切り崩す生活
今は現役で働いている人でも、退職後は収入がなくなるので、貯金を切り崩す生活になります。現在では、働ける年齢が引き上げられていますが、それでも肉体的・精神的に働けなくなるときはきます。
退職した後の収入として、年金があります。平成29年度の「67歳以下の年金受給者」の平均的な年金受給額は、夫婦2人分で22万1277円です。一方、支出は28万円弱といわれています。
見ての通り、毎月5万円以上が赤字になることになります。また、現在の年金支給額がずっと続くとも限りません。少子高齢化が進んでいくと、支給額が減少することも考えられます。このことからも、退職後は、貯金を切り崩す生活を余儀なくされると考えられるのです。
退職金はあてにならないかも?
現在、会社に勤めている人の中には、老後の資金に退職金を期待している、もしくはあてにしている人もいるかと思います。しかし、退職金はあてにならないかもしれません。
退職金は、法律上の支給義務があるわけではなく、実際には4分の1の会社は退職金制度がないのです。また、運よく退職金制度があったとしても、必ず自分が退職するときにもらえるとは限りません。不景気で会社が倒産したり、会社の経営状態が悪くなり、支払うことができなくなったりした場合には、退職金が支払われない可能性もあります。
また、退職金の額に関しても、2003年から2013年の10年間で、大学卒の平均退職金は2,612万円から2,156万円と、約450万円も大幅に減少しています。
このように、これからの時代は、退職金が必ずもらえるとは限らない考え、退職金に頼らなくてもいいように対策が必要となってきます。
老後資金の準備方法
これまで、老後の生活の実情や退職金について触れてきましたが、老後資金の準備が重要なことはお分かりいただけたのではないでしょうか。そこでここからは、老後資金の準備方法をご紹介していきます。
定期預金
老後資金の準備方法に、「定期預金」があります。定期預金とは、銀行に一定期間資金を預ける代わりに、普通預金より高い金利を受け取ることができるものです。
定期預金の特徴としては、定期預金に預けた場合は、基本的に満期まで預金を引き出すことはできないところがあります。預ける期間が長いほど金利は高くなることが多いです。
ちなみに、大金を銀行に預けて、その銀行に何かあったら資金が減るのではないかと心配な人もいるでしょう。でも、大丈夫です。元本1,000万円までとその利息は預金保険機構によって、保証されるため、資金が減ることはありません。絶対に資金を減らしたくない人におすすめの方法です。
個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ))
老後資金の準備方法に、「個人型確定拠出年金(イデコ)」があります。イデコは、掛金と運用商品を自分で設定できる制度です。簡単にいうと、自分で選んだ金融商品を選択して、自分の決めた掛金で運用していき、利益を出していくというものです。
掛金は、全額所得控除となるほか、運用時および受取時にそれぞれ税制優遇措置があります。2018年1月より年払いも可能となりました。イデコは、自分で運用するので、資金が減る可能性もありますが、うまく運用すれば資金を増やすことも可能です。
持家があると有利!?リースバックという方法
ここからは、老後資金を準備する方法として、リースバックというものをご紹介していきます。現在働いている人の中にも家を購入してローンを支払っているという人もいるでしょう。リースバックは、そういった人にこそ知っておいてほしい仕組みです。
リースバックとは
リースバックとは、持ち家の所有者が一度、リースバック事業者に持ち家を売却し、その後リースバック事業主が持ち家の旧所有者に対して購入した家を賃貸として貸す仕組みです。
このリースバックでは、持ち家の旧所有者は、持ち家の所有権は手放すことになりますが、一度家を売却することで、まとまった資金を手に入れることができますし、賃貸物件としてその家に住むこともできます。
リースバックで老後資金の準備
リースバックを利用することで、老後資金の準備をすることができます。リースバックを利用すると、賃貸料金や家という資産が残せないというデメリットがあります。
しかし、年金で生活費が賄えず、貯金もそこまで多くない場合で、唯一の大きな資産が持ち家の場合には、本来であれば持ち家を売却してその資金に充てる必要があります。しかし、その場合には、家を出ていかなくてはいけません。
仕事がなく、高齢者の場合には、また1から住む家を探すのは非常に大変な作業です。しかし、リースバックを利用すれば、一度持ち家を売却するので、まとまった資金ができ、さらに賃貸としてその家に住み続けることができます。
まとまった資金を準備できるうえに、住む家も失う心配もありません。高齢者が賃貸を借りるのは難しくなっているという現状を考えても、リースバックを利用して資金を準備するには効果的な方法といえるでしょう。
老後資金を準備するために、リースバックを考えている方は、ハウスドゥの「ハウス・リースバック」にぜひご相談してみてください。
まとめ
ここまでで、老後資金の準備方法をご紹介しました。現在でも、平均寿命が延びていますが、今後はさらに寿命が延びる可能性もあります。年金の支給額や退職金の金額が減少することも考えられます。
老後破産という言葉がありますが、そうならないようにするためにも、今後はさらに老後資金の準備が重要になってくるでしょう。