大切な我が家を売っても住み続ける方法「リースバック」とは

2019.04.26 更新
ハウス・リースバック

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

自宅の住宅ローンが残っていて、すぐに解消したい事情がある人は、一括返済か売却を検討するでしょう。

そして、一括返済が難しければ売却せざるを得ません。

しかし、大切な我が家に済み続けられなくなるため、多くの人が頭を抱えてしまいます。

そこで、住宅ローンを解消した上で、大切な我が家に済み続けられる画期的な方法について、詳しく見ていきましょう。

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家を売って住み続ける「リースバック」という方法がある

「リースバック」という方法を採れば、これまでどおりに自宅に住み続けながら、売却して住宅ローンを解消できます。

家を売って住み続ける「リースバック」とは

「リースバック」とは、自宅や事務所などの不動産を売却すると同時に、買主と賃貸借契約を締結することです。リースバックを利用して自宅を売却すれば、自宅の所有権は失いますが、それと同時に賃借人として自宅に住めるようになります。

このリースバックという方法は、「セールス・アンド・リースバック」と呼ばれることもあり、古くから用いられてきました。

そして、最近では、自宅を売却する必要があるけど引っ越せない事情がある場合に、リースバックを利用してそのまま住み続ける人が増えています。

「リースバック」が選ばれる理由

「リースバック」を利用する人の中には、住宅ローン返済の負担が重く、打開策を検討している人もいます。

住宅ローンの返済が滞ると、自宅が競売にかけられて、退去を迫られることになります。

これに対して、リースバックなら所有権は失うものの、退去の必要はありません。売却代金をローン返済に充てられるため、負担が軽減できます。

ただし住宅ローンの残債額によっては売却できない場合もあるので、取扱い可能か事前に確認が必要です。

さらに、区切りのよいタイミングまで、転居時期を延ばせるため、自宅を売却した上での転居を検討しているものの、すぐには難しいという場合にも、リースバックが選ばれやすい方法です。

また、売却時に一括、且つ短期間でまとまった金額のお金が得られるのも、リースバックが選ばれる理由のひとつです。

住宅ローンの返済は問題なく行えていても、家族の入院など、ほかのことでまとまったお金が必要な場合に、リースバックを利用するケースも見られます。

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「リースバック」のメリット・デメリット

「リースバック」を利用する上でのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

「リースバック」のメリット

「リースバック」のメリットとして分かりやすいのは、引っ越しをしないで済むことです。

単に自宅を売却した場合には、賃貸マンションなどに引っ越しせざるを得ません。

かなりの手間がかかり、引っ越し費用もかかります。

お金に困って自宅を売却する人にとって、大きな痛手でしょう。

そのため、リースバックが持つ「引っ越し不要」のメリットは大きいです。近所の人から宜しくない噂を立てられてしまう心配もないでしょう。

また、リースバックを利用すると、自宅の所有権を失うため、固定資産税も課税されなくなります。

住宅ローンほど大きな負担ではありませんが、これまで支払っていたお金の支払いが不要になるのはメリットに感じられるでしょう。

そして、何より大きなメリットは、思い出や思い入れが詰まった我が家に、今後も住み続けられること。

リースバックの場合には、自宅の所有権は失っても、これまでとほとんど生活環境は変わりません。

さらに、売却後に再度購入することも可能です。

 

「リースバック」のデメリット

「リースバック」を行うと、ローンの返済をしなくて済むようになる一方で、代わりに家賃の支払いをしなければなりません。

家賃まで滞納してしまうと、退去することになってしまいます。

また、家賃を滞納していなくても、ずっと住み続けられるとは限りません。

賃貸借契約には、契約期間というものがあります。

サービスにより異なりますが、その契約期間は2、3年程度で更新を前提としない場合もあります。

状況によっては再契約できる場合や、普通賃貸借を利用している場合もありますが、上記の契約の場合は再契約の契約期間が過ぎれば退去することになるでしょう。

また、再購入を前提にする場合にも、賃貸借契約の契約期間中に購入できなければ、再購入することはできません。

そして、再購入価格は、売却価格よりも高くなるケースが多く、おおむね、売却代金の1.2倍前後の金額で購入することになります。

当然のことながら、この金額には、賃貸借契約中に支払った家賃の金額は含まれません。

短期間で不動産の売買を繰り返すことになるため、諸費用の負担もデメリットのひとつです。

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家を売って住み続けるためのポイント

では、一体どんな状況の人なら、リースバックが最も合っているのか、利用する際にはどんなことに注意すればよいのか説明していきます。

こんな人に「リースバック」はおすすめ

「リースバック」は、自宅に強い愛着や思い出があり、どうしても自宅から離れたくない人におすすめできる方法です。

住宅ローンの返済が難しくなった場合だけではなく、老後の資金を確保する目的や、事業資金を調達する目的で利用するのもよいでしょう。

まとまった金額のお金が短期間で手に入るメリットを活かせます。

事業資金目的の場合等、事業の立て直しをしてその後に再度購入して自分の所有にすることも可能です。

家を売って住み続けるためのポイント

再購入を前提として、リースバックを利用したい場合には、売却時に再売買予約完結権を付けておきましょう。

再売買予約完結権を付けることで、買主も再購入を前提として売買契約や賃貸借契約を締結します。

法的な権利であるため、その時期になってから買主の方から断ることはできません。再購入時期や価格などについても、明確に決めてあらかじめ契約内容に盛り込んでおきましょう。

不動産会社の選定も大きなポイントです。

まず、リースバックに対応している不動産会社とそうでない不動産会社があります。

買取価格や賃貸借契約の条件などを確認し、もっとも有利な条件で利用できる不動産会社を選びましょう。

また、家賃を滞納すると追い出されてしまう可能性があります。

売却したら再購入するまでは、自宅であっても借家だという点を必ず認識しておきましょう。

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まとめ

「リースバック」は、住宅ローンの返済が困難である状況や、急遽まとまったお金を用意したいときに、重宝する方法です。

自宅を売却しても、しばらくはこれまで通りに住み続けられます。

将来的に再購入も可能なので、最近では老後資金を用意するために、リースバックを利用するケースも多く見られます。住宅ローンを解消したい場合や、お金が必要な場合などには、ぜひ、リースバックの利用をご検討ください。

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ハウス・リースバック編集部

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