老後に親が貧乏になる原因は?どのように支援すればいい?

2019.12.1 更新
ハウス・リースバック

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

老後を迎えた親が貧乏になってしまったら、子としては支援したいところです。けれども、原因が分からなければ親は浪費を繰り返し、子の老後に影響を及ぼすかもしれません。

そうならないよう、老後に親が貧乏になる原因と支援する方法を紹介します。

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親が貧乏になってしまう原因はどこにある?

まずは、なぜ老後に親が貧乏になるのか、原因を確認しましょう。

生活していけるだけの収入がない

定年退職すると毎月の給与が無くなり、年金と退職金、貯蓄で生活しなければいけません。そのため、現役のころに比べると収入は大幅に減ります。

年金の平均受給額は、厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(平成29年度版)によると、厚生年金で月147,051円、国民年金で月55,615円です。さらに、そこから健康保険料や介護保険料が引かれるため、実際に使える金額はもっと少なくなります。

出典:厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/content/000453010.pdf

夫婦2人とも国民年金では、かなり切り詰めないと生活するのが難しいでしょう。

厚生年金もマクロ経済スライドによって、物価(賃金)の上昇に見合わない金額となっており、夫婦2人でも最低限の生活をやっと送れる程度です。

年金の不足をカバーするのが退職金や貯蓄ですが、退職金は必ずもらえるとは限りませんし、そもそも自営業者にはありません。もらえたとしても、5年前より200万円ほど減少しているともいわれています。

これで貯蓄が無ければ、年金だけでやり繰りしなければならず、結果として貧乏になるわけです。

病気になって医療費・介護費がかかる

高齢になると体調を崩しやすくなり、そのたびに医療費がかかります。自力で生活できなければ介護費も必要です。普通に老後を送る分には問題ないだけの資金があっても、医療費や介護費で思ったよりも早く使い果たす恐れがあります。

支出が多い

定年退職をして収入が大幅に減っているのに、現役のころと同じように出費していると、どんなに退職金や貯蓄があっても足りません。瞬く間に貧乏に陥ってしまいます。

近年は高齢化によって、いつまで長生きするか検討がつきません。できるだけ老後資金を減らさないよう、身の丈に合った出費が求められます。

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親のお金がないときの対処法

もし、親の老後資金がなくなってしまったら、すぐに援助するのではなく収入と支出のキャッシュフローを把握するところから始めましょう

なぜ貧乏になるか分からないと、援助の繰り返しになるからです。

まずは、年金をいくらもらっているのか確認します。支払った年金額に対して受給額が少ないケースもあるので、万が一誤りがあったら年金事務所で相談しましょう

次に残っている退職金や貯蓄などの資産です。不動産などの固定資産があれば、売却したときの見込み額を割り出しておきます。

そして支出です。できれば1年を通して何にどれくらい使ったか、費目が分かると良いでしょう。65歳以上の2人以上の世帯では平均で月25万円が支出の目安となっています。

仮に収入が厚生年金と国民年金の合計であれば、毎月5万円ほどの赤字です。

最後にこれらを表にまとめて収支を計算します。

支出が収入を上回っていれば、資産が尽きた時点で生活できません。収入の範囲内で生活できるように、無駄な出費を減らします。もし親が健康であれば、働いて収入を増やすことも検討しましょう。

こうして普段の生活を年金や給与でカバーできれば、資産を取り崩したり、子が支援したりするのは医療費や介護費など突発的な出費だけで済むはずです。

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親だけでなく、自分たちの老後資金も視野に入れよう

親が貧乏になるのは心配ですが、子もいずれは老後を迎えて、同じ状況に陥る可能性があります。特に親の援助をしているとなおさらです。そうならないように今から、どのような対策ができるのでしょうか。

定年までにローンを完済する

もし、借金があるなら定年まで完済するようにしましょう。

借金は利息が発生するため、借りた以上のお金を返済しなければいけません。老後の年金から捻出するのは難しいですし、退職金や貯蓄を取り崩すと、それだけ老後に使えるお金が少なくなってしまいます。

特に老後を圧迫しやすいのが住宅ローンです。

35年ローンを組むと完済するのが定年後になるケースも珍しくありません。できるだけ繰り上げ返済をすれば、定年までに完済しやすくなりますし、総返済額も減ります。

親の持ち家をリースバックする

持ち家があるなら、売却して現金化すれば、貧乏になってもまとまった老後資金を確保することが可能です。けれども、それだけでは退去しなければいけなくなり、新たな住まいを探さなければいけません。

老後は賃貸住宅を借りにくくなりますし、引っ越しするのも手間がかかります。環境が変わるのも大きな負担です。

ハウスドゥの「ハウス・リースバック」は、持ち家を売却した後も賃貸借契約を結んで住み続けていただくことができます。売却先と貸主が共にハウスドゥだからこそ可能なサービスです。

また、ハウス・リースバックはお客様のタイミングでいつでも再度購入ができます

親の老後貧乏を解消した後で、子が再度購入するという使い方もできるわけです。

対象となる物件は戸建住宅だけでなく、区分マンションや事務所なども該当します。老後資金の不足でお悩みの際は、ぜひご相談ください(※物件によりご利用できないケースがございます)。

再就職をする

定年後も働き続ければ、年金以外の収入を確保できて、無駄遣いをしなければ老後貧乏に陥るのを防げます。同じ会社で雇用形態を変えて働き続けたり、別の会社で再就職したりするなどです。

ただし「在職老齢年金制度」により、65歳以上が働きながら厚生年金に加入すると、年金と給料の合計が月47万円を超えた場合、年金が減額されます(2019年12月現在)。厚生年金に加入しなければ年金は減額されないので、個人事業主として働くか、労働時間や日数が一般社員の3/4未満になるよう調節しましょう。

もちろん、働き続けるには健康でなければいけません。食事をコントロールしたり、運動したりするなどして、病気にならない生活を心がけたいものです。

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まとめ

老後に親が貧乏になるのは、収入が少ないのに支出が多すぎるからです。

単に援助するだけでなく、収支を見直して無駄を省くようにしましょう。働き続ければ、収入が増えて貧乏になるのを防げます。ハウス・リースバックで持ち家を現金化するのも一つの手段です。

 

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ハウス・リースバック編集部

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