親が施設に入る為の費用はどれくらい?年金で足りる?

2023.04.1 更新
ハウス・リースバック

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最近のシニアは健康寿命が延びて老後も元気といいますが、さすがに親が70歳、80歳と歳をとっていくと不安も募ります。自宅ではなく、介護施設へ入居することも考えなくてはいけません。ただし、そこで問題になるのが介護にかかる費用介護施設ではどのくらいの費用がかかるのか。また、介護の費用は年金で賄うことが可能なのでしょうか。ここでは、施設に入る費用について紹介していきます。

親が入る為の費用は介護施設によって異なる

親が施設に入るとき、施設の種類の多さに驚く人もいるかもしれません。大まかにわけると公共の介護施設と民間の介護施設になりますが、細かくみていくとさまざまな種類の介護施設があることがわかります。

それでは、介護施設にはどのようなタイプがあるのか、親が施設に入る際の費用はどのくらいかかるのか、公共の介護施設と民間の介護施設に分けて紹介します。

公共の介護施設

公共の介護施設は、民間の介護施設と比べて月々の費用を抑えられる点が魅力です。ただし、介護や医療ケアを中心にした施設はどれも対象が要介護になるため、入居条件はやや厳しいでしょう。お得に入居できることもあり、入居待ちになることが多い点にも注意が必要です。

種類 月の費用の目安 対象者
特別養護老人ホーム 10~14万円 要介護3~5
介護老人保健施設 10~15万円 要介護1~5
軽費老人ホーム 9~11万円 自立~要介護3程度まで
高齢者用住宅 1~15万円 看取り

民間の介護施設

民間の介護施設は、公共の介護施設と比べて種類が豊富です。しかも介護を含めた老人ホームが、要介護でなくても利用することができます。公共の介護施設と比べると月々の費用が高い傾向にありますが、多彩なサービスが受けられる点は民間の魅力でもあるでしょう。

種類 月の費用の目安 対象者
住宅型有料老人ホーム 12~30万円 自立~要介護5、看取り
健康型有料老人ホーム 10~50万円 自立
サービス付き高齢者向け住宅 10~30万円 自立~要介護3程度まで
グループホーム 15~30万円 要支援2~要介護5
高齢者専用賃貸住宅 5~15万円 自立~要介護3程度まで
高齢者向け優良賃貸住宅 5~10万円 自立~要介護3程度まで
高齢者向け分譲マンション 10~30万円 自立~要介護5

親が施設に入る際の費用の相場は?

親が施設に入る際の費用は、どのタイプの施設を選ぶかで大きく変わってくることがわかったかと思います。まだどの施設にするか決めていない場合は、少なくとも月々10万円はみておいた方が良いでしょう。

ただし、要支援や要介護の場合は介護保険サービスが利用できるため、介護度合いで定められた限度額の範囲内なら、自己負担額1~2割程度での利用が可能です。

認知症でも受け入れてもらえる

認知症で高齢者が徘徊する事件は後を絶ちません。できれば、認知症でも受け入れてくれる施設だと安心です。基本的に、要介護を中心に受け入れている介護施設については、認知症でも受け入れてもらえると思って問題ないでしょう。ただし、同じ要介護を受け入れている施設でも、身の回りのことを自身で行ない、日常生活を普通に送ることができる認知症の方は、入居が難しい場合があります。

施設によっては入居一時金が発生する場合も

ここまで、介護施設にかかる費用を種類別に一覧で紹介しましたが、これらはあくまでも月々の費用です。介護施設によっては、入居時に入居一時金が発生することもあるので、資金には余裕を持っておきたいものです。利用する施設によって入居一時金の有無、額は異なりますが、中には10~20万円程度の入居一時金が発生する施設もあります。


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施設に入る費用は年金だけじゃ無理?対策は?

親が施設に入る際の費用について紹介しましたが、親がもらう年金だけでどうにかならないものなのでしょうか。年金の支給額平均と施設に入れる費用の相場から考えてみましょう。

年金の平均支給額は?

厚生労働省の、令和5年4月末「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険の年金の平均支給額は14万7,788円、国民年金の年金の平均支給額は 5万7,525円です。

親が会社員だった場合は、国民年金と厚生年金の合計になるため、20万円程度の年金支給が見込めますが、親が自営業など会社員でなかった場合は、年金支給額がぐっと低くなります。

年金だけで親が施設に入る費用を用意するのは難しい

親が施設に入る際の費用は、月々10万円程度から、場合によっては月々20~30万円かかることもあると紹介しました。親が厚生年金も国民年金も受給できるのであればまだしも、国民年金のみではとても賄えません。

介護保険という便利な制度もありますが、要支援や要介護認定を受けていなくてはならないため、すべての人が利用できるわけではありません。介護保険の減免制度についても、災害被害者や世帯主の収入が著しく減った場合などに限られるため、対象者の範囲は狭いでしょう。制度を抜きに考えると、年金だけではかなり厳しいのが現実です。

世帯分離という方法も

要支援や要介護の認定を受けていて、親が介護保険を利用している場合は、世帯分離を視野に入れるのも良いでしょう。通常、同居している場合は世帯が同じですが、世帯分離することで同じ住所でも2つ以上の世帯に分けることができます。

介護保険の自己負担額は世帯全員が非課税の低所得者でないと大きくカットできないので、あえて世帯から外れるために世帯分離を選択するのも手です。しかし、世帯分離によって国民健康保険の支払額がアップする可能性があるなど、デメリットもあります。介護保険の限度額だけにとらわれず、広い目で見て考えてから決めるようにしましょう。

あらかじめ貯金しておくことも大切

親の年金に頼れないかもしれないこと、世帯分離の手間を考えると、あらかじめ貯金しておいた方が楽です。親が施設に入る段階になる前に、介護資金は可能な範囲で積み立てておくと安心ですね。


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施設に入る為の費用はハウス・リースバックで賄える?

親が施設に入る際の費用は、親の年金だけでは賄えない可能性があるとお話してきました。貯金をして備えておくに越したことはありませんが、自身の生活や家族の生活もあるため、思うようにお金が貯まらなかったという人も出てくるでしょう。

そんなとき、持ち家があれば活用できるのが、リースバックという方法です。リースバックなら、家を売却してお金を受け取り、売却後もリース(賃貸)という形で売却した家に住めます。親を介護施設に入れる費用を準備しつつ、親は入居まで自宅に住み続けられるというわけです。

家を担保にお金を借りるリバースモーゲージと違って、最初に家を売却してしまうので、毎月の利息の負担がありません。スマートに介護資金を用意できる方法といえるのではないでしょうか。

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まとめ

親を施設に入れる費用は、数万円から数十万、施設によっては50万円程度かかることもあります。利用する施設やサービスにもよりますが、介護保険などの制度があるといっても、年金だけで施設に支払う費用を賄うのは難しいのではないでしょうか。親の介護資金の捻出に行き詰ったら、持ち家をフル活用できるリースバックの活用をご検討ください。ハウスドゥでも「ハウス・リースバック」というリースバックサービスを行っております。リースバック可能かは、物件にもよりますのでまずはご相談を。

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ハウス・リースバック編集部

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