【書き起こし】2020年6月期 決算説明会

  • 【2020年6月期 決算説明会】
    それでは、決算説明会を始めさせていただきます。
    その前に、この度、下方修正したことに対し理由はともかく大変申し訳なく思っております。今期においてはしっかりと目標達成していきたいと考えております。宜しくお願い致します。

  • 【下方修正の要因】
    それでは、下方修正の要因ということでまとめております。
    まず、消費税増税と新型コロナウィルスの影響で下方修正の要因となりました。
    そして2つ目は、販管費の増加ということでこれにおいては3年計画を達成するためにかなりの投資をしたわけです。3年計画に向けて人材採用と販促強化、そういったものに経費を使った、投資をしたわけです。それを吸収しながら前々期は経常利益30億を達成したわけですが、これのリターンが非常に思わしくなかったという現状で、今回の結果となっております。
    そして3つ目は、ハウス・リースバックの仕入減ということで後半伸びなかったということになります。この理由は3月、4月の(新型コロナウィルス感染症拡大の影響による)自粛ということにおいて、面談中止や留保案件が増えたということです。これは私の仮説ですが、多分そうだろうという部分では、コロナウィルスの影響による政府保証の資金が、政府の対応が早く、スピーディーにまかれました。この資金においてハウス・リースバックのお客様が一旦資金の目途ができたという方が一定数いたのではないかと思っております。後で個別の事業説明で詳しくお伝えしたいと思いますが、この影響も多少はあったと思います。これにおいては、7月、8月は、お盆等もありながらも、徐々に回復していて順調に来ていると思いますが、確信が持てるのは、9月、10月の数字でしっかりと回復しているというのを確認したいなと思います。少し特殊な要因なので、資金の目途がついたお客様が9月、10月になれば資金繰りが悪くなるといことでもない気がしますし、毎日お客様が発生するとなれば戻ってくるのではないかなと思い、ハウス・リースバックに関しては特殊性があるため観察が必要ではないかなと思っております。それも今期の計画にも反映しております。
    4つ目はリバースモーゲージの進捗の遅れで、私は3年計画の数字に対して期待を込めて計画させていただいて、この辺において今回の政府保証の資金の提供によって銀行様が非常に今回業務に追われ、その分野においては提携のお話、あるいはリバースモーゲージの提携先の融資が少し先送りされているということで遅れております。

  • 【今期のポイント】
    では、今期のポイントですが当然まだまだ先行きは不透明ではありますが、今現在の足元の市場は堅調に動いております。しかし、第二波の懸念も広がっているということでは、私自身は非常にポジティブに思っていますが、今期の計画においては3年計画の数字よりも抑えめとさせていただきました。なおかつレンジ目標にさせていただきまして、確実に宣言した数字を達成しようという思いで、当然上振れも考えていきたいと思いますので、頑張ります。
    そして2つ目、ハウス・リースバックの仕入を加速させたいということで、これも先程申しましたように9月、10月の数字を見て、仕入件数が上がってくると間違いなく確実に数字に結びついていけると思います。              
    そしてやはりリバースモーゲージの拡大ですね。私の読みでは政府保証の資金というのも限りがありますし、今後かなり予算を使ったということではリバースモーゲージに流れてくると思っております。
    そして4つ目、住宅販売(不動産流通事業)は実は堅調で、我々の直営店は3月、4月自粛中にもかかわらず結構なお客様に来ていただきました。我々の業種は休業要請対象ではなかったということでは営業もさせていただいて、当然コロナ対策をしながら行ったわけですけれども、逆に我々は少し打って出たという経緯もありまして我々の直営店にはお客様が来ていただいたということになります。しかし投資した分、先程冒頭で言いましたように投資した分以上に本当は(売上を)出さないといけないのですが、その伸びはあまり良くなかった状況下でも堅調に行ったのではないかと思います。もう一つの要因は我々の現場のノウハウが非常に良かった。しっかりとしたマーケティング、地元への訴求効果のある非常に有効なノウハウでやっておりますので、こういう時期にこそノウハウが活かせたと思っております。このように今期のポイントとしては、住宅販売(不動産流通事業)の堅調さによって、出来れば人材投資ももう少ししたいと考えております。このあたりは少し様子を見ながら年末あるいは年明けに判断していきたい、来年の新卒採用は非常に採用しやすくなってきております。

  • 【中期経営計画 ※2019年8月13日発表資料より(~2022年6月期)】
    それでは次に、中期経営計画。これは前回お出しした分ですが、

  • 【中期経営計画 ※2019年8月13日発表資料より(~2022年6月期)】
    これが今回このようにレンジかつ少し抑えた数字にさせていただきました。来期においてはこれも正直ハウス・リースバックの仕入とリバースモーゲージ保証事業が非常に大きいウエイトを占めると思いますので、修正があれば開示していきたいと思いますが、修正においてもまだまだ根拠的な数字が固められませんので、できる限り今年の年末、あるいは来年の前半までにある程度データを固め、修正があれば開示したいと思いますので、一旦このまま置かせていただいて様子を見ていきたいと考えております。

  • 【フランチャイズ事業】
    それでは個別の事業部の簡単な説明をしていきたいと思います。まずはフランチャイズ事業です。これは非常に堅調にいきました。要因は、実はコロナウィルスによってオンラインでの説明会をした結果、約4倍位の集客があり参加をされまして、契約率は多少落ちますが、契約数は増えてきております。意外にもオンラインという説明会は非常に効果があるということに気づきまして、今説明会を開く中でオンラインも含めて非常に良い状態になっているということでは、今期においてもフランチャイズ事業部は非常に期待できると思います。

  • 【ハウス・リースバック事業】
    次にハウス・リースバック事業部ですけれども、全体的な経常利益のバランスをみて、余裕を持って置かせていただいたということです。そしてもう1つ、仕入の影響を9月、10月の数字をみてしっかりと仕入が増える、回復しているということであればどんどん強気にいきたいと思いますので、私はいけるのではないかなと思いますが、一旦このような計画をさせていただいております。

  • 【ハウス・リースバック事業(単独)】
    そして今現在は70~80(件/月間)に仕入力を上げておかないといけないのですが、これが9月、10月に70~80(件/月間)に上がってくると、これは回復したということになりますので少し様子をみたいという部分でこのような数字になります。

  • 【金融事業】
    金融事業においては結構数字的には良い結果になってきております。この金融事業こそ新型コロナウィルス拡大の影響で、こういう市場になれば問い合わせも増えてきております。全体的には金融事業においては、前期と前々期はかなり投資をしまして今期から利益が出る体質になってきております。リバースモーゲージ保証の保証料が上積みされれば、非常にピカピカな事業部になると思います。

  • 【金融事業】
    そして金融事業の貸付、融資残高が今期においては減っているという表現になっていますが、これは計画的にはこの債権をオフバランス化するというスキームを今、検討しております。

  • 【リバースモーゲージ 保証累積件数・保証残高推移】
    リバースモーゲージ保証事業、希望としてはこのような角度で考えております。希望だけではなく足元の銀行様の対応も回復していますし、提携先も徐々に増えそうな感じがしますので、一旦新型コロナウィルス感染症拡大の影響の対応も一段落ついてきたのではないかなと思っております。

  • 【不動産売買事業】
    不動産売買事業です。不動産売買事業は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響をもろに受けています。しかし私はリーマンショックを経験しておりますので、この時期は仕入のチャンスでということで仕入を増やしました。多少は仕入がしやすく、値段も下がりました、がそれ以上底は抜けないと直感的に思いましたので、仕入を増やしたということでは、たな卸し資産は増えていますが、その理由は住宅販売の仲介のお客様が動いている中で、コロナウィルスの自粛の影響で絞られているお客様がいるという点で買い意欲が抑えられているので、(自粛が)解除されれば(お客様が)買いに来ると思って仕入を増やしました。今の所非常に売れ出していますので、私の読みはあたっているのかなと思います。背景においては低金利、マイナス金利の影響で住宅ローンの金利が安いというのも一番大きいと思いますが、今期においては堅調にいくのではないかなと思います。

  • 【連結貸借対照表】
    そして連結貸借対照表のこの数字なのですが、特に見ていただきたいところは、キャッシュが非常に増えています。ただし、短期の資金をいくら持っても不安定ですので、できる限り長期の借り入れのお金を増やしたということでは、非常にベストな対応だったと思います。

  • 【3ヵ年計画のポイント】
    それでは、3年計画のポイントで締めていきたいのですが、やはり重要なのはハウス・リースバックの仕入強化。しっかりと仕入件数は追いついてくると思います。
    そしてリバースモーゲージの保証事業。資産の整理という部分でも少し分野を広げて総合的に対応していこうということも今考えております。お客様にいろんな提案を自然にできるような戦略も練っていきますのでこういうことで数字を上げていこうと思っております。
    そしてFC加盟店の強化。これはオンラインで集客成功しておりますので頑張っていきたいと思います。
    タイ事業ですが、非常に上手くいきかけております。現地の採用も増やしていこうと思いますので、これも期待していきたいと思います。

  • 【必要なこと】
    高齢者に対する資金提供も本格的に必要な時代に入ってくると思いますので、我々がその一翼を担いたいと思っておりますので、頑張ってまいります。簡単ではございますが説明を終わります。ありがとうございます。

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