【書き起こし】2019年6月期 決算説明

  • 【2019年6月期 通期実績】
    2019年6月期決算説明を行います。
    売上高315億円、そして経常利益30億円という事で中期計画の最終年度で、上方修正で有言実行というところで達成しています。

  • 【2019年6月期 決算ポイント】
    今回の決算ポイントですが、最近、不動産業界の調整、非常に資金が収縮に向かっていると思いますが、依然住宅需要は堅調です。それはやはりマイナス金利の影響で住宅ローンの金利が非常に安いという事で住宅は非常に順調に売れているという背景がございます。
    そして、ハウス・リースバック商品が非常に良い物です。よく収益物件と比べられるのですが、根本的なプライス、商品性、仕組みが全く違うという事なんですね。やはりその辺りが、ファンドの投資家、エクイティの方達に評価をいただきまして、売却が成功しています。
    そして、依然金融緩和、日銀のスタンスがしっかりと緩和状態で維持されているというところで、この背景もあるんではないのかなと思いますね。そして、私は、今後余った資金がどうなるのか?全体的に収縮するとは思わないですね。今の日銀さんのスタンスはしっかりとされていると思っています。その資金が、今度はリバースモーゲージに流れ込んでいくのではないかなと思っています。これは我々にとって非常に追い風になりますから、やはり投資用マンション、そういった部分が収縮に向かっているという事は、その資金はどこに行くんだというと、リバースモーゲージにようやく着目されていくのではないかと思います。これは世界的にみても、日本ぐらいですね、先進国でリバースモーゲージがしっかりと普及されていないというところに我々は、貢献していきたいと思います。

  • 【新中期経営計画(~2022年6月期)】
    そして、再度3年計画を出しました。この不動産業界、非常に不透明というところでは逆にこのように宣言した方が私は良いと判断しましたので、宣言しましたが、今期においては、手堅く(経常利益)33億円を死守して行こうというところで、前期から人財投資をしています。新規事業の投資もしていますので、今期も引き続き将来の為に投資も兼ねながら利益を出そうという事で、来期、再来期は最低限死守しながら、出来る限り上を狙っていきたいとは思いますが、このように発表しておきます。

  • 【2019年6月期 連結損益計算書概要】
    そして、販管費のグラフですが、特にここを見ていただいて、しっかりと投資をしているというところになると思いますが、この30億円の経常利益を達成するためにここまで販管費を使う事はなかったのですが、やはり将来の為には投資しないといけないというところでは、経費を使いながら経常利益30億円を達成していますので、この辺りは見ていただければと思います。

  • 【2019年6月期 セグメント売上高(事業別)】
    そして、これはセグメントの売上です。特に線を引いている下の部分は横ばいというところで、この上の3つですね、稼ぎ頭というところで、特にハウス・リースバックが押し上げているという事になります。

  • 【2019年6月期 セグメント利益(事業別)】
    そして、これは利益の構成ですが、特に見ていただきたいのは金融事業ですね。利益が落ちていますが、売り上げが伸びて利益が落ちているという事は、やはりここも非常に投資をしています。特に金融事業は、人財投資、内部統制をしっかりしないといけない、特に金融庁管轄ですので非常に特に力を入れさせていただいて、将来上場も視野に入れていますので、単体で上場出来る様な内部統制を早急に作っておこうと、判断をしました。前期は、そのようにして利益を落としています。

  • 【2020年6月期 セグメント別売上高・営業利益】
    そして、これは今期の計画です。今期の計画は、金融事業はしっかりと利益を出して伸びていくというところで、後の下の線のところは横ばいを維持していこうと考えています。依然この3つをしっかりと回していきたいという風に考えています。

  • 【ハウス・リースバック事業(セグメント 売上高推移)】
    そして、ハウス・リースバックですが、前期よりもあまり伸びないのではないかと言う印象はあるのですが、今期においてはしっかり足腰を固めて、人財投資をして確実に仕入れて売却すると、そういう部分を考えています。もっと角度を上げていくと後に歪みが出ると困りますので、当然お客様とのトラブルも怖いですから、非常に繊細なビジネスですので、出来る限り良心的にお客様の希望を聞いて、やっていきたいという風に考えています。その分では少し時間をかけますが、今期はこのような微増に見えますが、しっかりと内容濃くやっていきたいと考えています。

  • 【ハウス・リースバック事業(セグメント 営業利益推移)】
    利益においても、当然仕入を増やすということは、販促をドンとかけるんですね。その販促の反応があって、そして営業をかけて、仕入契約までタイムラグがあります。この(販促の)部分がはじめに乗って、そして後半戦に成果が上がるというところで、そこをファンドに売却ということは、タイムラグがありますので、微増といことになります。 しかし来期においては、更に伸びるという波になりますね。ですから今期はこのような状態でいきたいと。最低限ですね最低限。上振れは頑張ってやりますが、無理なくやりたい。

  • 【ハウス・リースバック事業:中期収益計画(~2020年6月期)】
    そしてハウス・リースバックの仕入件数の平均値ですが、今期は68.9件平均ですね。しかし、私はもっと上に行けるのではないかなと思っています。(2021年6月期は)80件平均ですが、後半戦には90件から100件行きたいと思っています。ですから平均も90件位になるのではないかと思いますし、この辺り(2022年6月期)は、100件を楽々突破するんではないかなと思いますが、状況を見てやりたいと思いますが、このように考えています。 保有残高においては、売却の兼ね合いによってはぶれるかもしれませんが、このように考えています。

  • 【金融事業(売上高推移)】
    そして、金融事業はしっかりと伸ばしていこうと考えていますが、これは、今本当に資金需要はかなり増えてきています。景気の調整が入るとお金がやっぱり必要だというところでは、問合せは増えています。 ただ増えているんですが、やはり棄損の確率が高いと思うんですね。不動産でも今まで通りの評価で融資すると、多少の下落を織り込んで取り組まないといけないので、金融事業部としっかりと私が注意をしています。 ですからもっともっと手堅いものだけご融資させて貰うということは慎重には考えていますが、依然需要は多いですね。ある面で言えばチャンスですね。非常にチャンスです。そういう部分でしっかりと売り上げを伸ばしていこうと考えています。

  • 【金融事業(営業利益推移)】
    そして前期は、しっかり内部統制に人財投資したことで、今期はグッと伸びる予定をしています。非常に儲け時だと考えていますね。

  • 【金融事業:中期収益計画(~2020年6月期)】
    金融事業の中期計画、3年計画ですが、このようになっています。 この融資残高は先ほど申しましたように189億円の目標にしていますが、この中身は保証になったりアセット・リースバックになるように持っていきたいと思います。 ハウス・リースバックは成功していますから、アセット・リースバックですね。事業を視野に向けたリースバックは我々そんなに難しいとは思っていないです。ですから間違いなく融資残高よりアセット・リースバックが増えていくように思います。そのように持っていきたいと思います。

  • 【小山建設グループの株式取得(子会社化)】
    そして今回小山建設グループのM&Aをさせていただきました。この企業はどのような企業かといいますと、非常に地元に密着されて、50年経営されてきた会長様が、承継問題で社員の為、会社の為に売却すると決断されました。いろんな候補社があった中、我々が選ばれたわけですが、その理由として、非常に内容の濃い、社員思いの会社だと言っていただきまして、ハウスドゥ!なら安心してこの会社を譲れるとおっしゃっていただいて、今回させて頂きました。
    これを事例にして、全国のこういう優良な非常に問題のない内容の濃い会社様を我々がどんどん引き継いでいく覚悟もしています。それが逆にチャンスかもしれませんので、当面は社名を変えるつもりもありませんし、小山さんの意志を継いで、「あそこに売却して良かったな」と全国のそういう問題の経営者が「ハウスドゥ!なら安心して任せられるな」というようなことにもなるように頑張っていきたいと思います。ひょっとしたらこのM&A戦略が成長エンジンになるのではないかと考えています。

  • 【3カ年計画のポイント】
    では3年計画のポイントですが、まずはハウス・リースバックの仕入れにかかっているということになります。
    そしてリバースモーゲージ保証ですね。そして、いかに融資からアセット・リースバックに移行していくかです。当然アセット・リースバックというのはLTVの高いものですね。65~70%ぐらいのものをアセット・リースバックに持っていこうと。不動産担保融資の方はできる限りは55%、よくいっても60%ぐらいまで、というところで、60%以上の分に関しては全てアセット・リースバックにしていこうと考えています。 そしてFC店舗の強化ですね。これもしっかり力を本当に入れないといけないと思っています。
    そして小山建設グループの伸びしろです。内容見ていると非常に伸びしろがあるというところで、地主さんをメインに地場でしっかりやられていますので、それと我々のやり方をミックスすると、非常に跳ね上がるようなポテンシャルがあるんですね。ですからこの辺を私自ら乗り込んでいってやっていこうと思っています。
    そしてタイ事業ですね。タイ事業のくっきりとした成長になります。

  • 【今後の取り組み強化】
    そして取り組み強化です。並行して新規事業をいろいろ将来に向けた投資をやっていかないといけないので。これは事業性融資の保証。これも先ほどのポイントと良く似ているんですが、銀行様の開拓、我々が事業融資まで保証させていただこうと。そして賃貸保証サービス、これもスタートしていますが、やはりライバルも多いですから普通に賃貸保証するというのも戦略的には面白くないので、レントドゥ!と一緒に組み合わせやっていこうと。 レントドゥ!のこれも先手一歩に向けて強化していこうと思います。
    そしてタイムルームですが、最近マンスリーが非常に魅力的なビジネスだと気づきまして、マンスリーを活用した面白い事業を考えました。今のところまだ発表できませんが、できる限り今年、半年以内に形にして、どんどん発表したいと思うんですけど、これは私行けると思うんですよね。意外なところに隙間があるんです。ですから楽しみなんですよね。これはやりたいなと思っています。          

  • 【10年ビジョン】
    このように我々のこの4つの強みですね、販売力・査定力・信用力・全国対応で賃貸・空き家を解消したい。高齢者の資金不足を解消したい。そしておまけに将来は財産まで預かりたいという風に、安心して亡くなって欲しいと。私もやっぱり自分のことと思いますので、本当に信頼できる方であれば低料金で、財産を預かっていただいて、ちゃんと子供が浪費をする時はおろさないと言っていただいて、ちゃんとしたお金ならおろしてくれるというような。財産を預かってくれるような機関があれば本当にいいなと思ったりするので、自分がそう思うからニーズがあるんだろうと思って、このようなことも実現していきたいと思います。

  • 【不動産サービスメーカーとして】
    最後ですが、私の考えは、やはり社会問題、いろいろな問題を解決するために私は事業するんだろうなと思っています。 ですから、これが将来どうなるかわからないことを儲かると思って飛びつきたくないと。投資用マンションを儲かると思ってどんどん作ってどうなりますか、余っているのに新しいものをどんどん作ると潰れますよ、と思いますし。やはり問題を解決するためにやっているといつかそういうタイミングが来るんですね。たまに僕は運がいいと良く言われますが、運も良いですが、やはり時代をしっかり見て貢献したいと思っていますので応援していただいているじゃないかなと思いますし、今後も謙虚にしっかりと現実を見て、やっていきたいと思います。
    以上をもって私の説明を終わります。ありがとうございました。