【書き起こし】2018年6月期 決算説明

  • 【2018年6月期 決算トピックス】
    今回は過去最高益を出しております。売上高約225億円、経常利益19億800万円ということで、上方修正した数字を達成しております。
    そして配当に関しては、1株当たり27円を45円に増配。配当性向は25%以上を宣言していましたが、今回は30%を配当させていただくこととしました。

  • 【新株式発行について】
    そして、今回増資を行っております。119万400株の新株式を発行し、59億4,600万円を調達しております。
    その資金の一部は去年A種優先株式を発行しまして、30億をその取得および償却に充てております。また、今後リバースモーゲージ保証事業を伸ばしていく上で、金融機関との提携による保証事業を拡大するに当たり、財務内容をさらに強化してほしいと金融機関からの要望もあり、自己資本の向上に充当しております。31.6%の自己資本比率をクリアしています。それによりリバースモーゲージ保証事業の強化、ハウス・リースバックの事業のさらなる拡大を行ってまいります。

  • 【2018年6月期 連結損益計算書概要】
    売上対比経常利益率は、前々期(2017年6月期)より6.5%から8.5%に上がっています。以前より申し上げている経常利益率を10%に上げるという目標に近づいており、今期(2019年6月期)は10%に向かっていくと思います。

  • 【2018年6月期 当期予算・実績及び今期計画】
    今期は経常利益率8.5%から10.9%を目標に設定しています。具体的な数字にすると、売上270億円、経常利益30憶円としております。

  • 【2018年6月期 セグメント売上高・利益構成比】
    ではセグメント別の売上高と営業利益の構成比です。昨年、ストック事業の比率を上げていくということを申しており、前期は、売上高は全体の38%を占めていますが、今期は49.4%に伸ばしていこうと考えています。
    営業利益ベースでは、前期は60%ですが、今期は69.1%にしていこうと計画しております。

  • 【フランチャイズ事業】
    そしてフランチャイズ事業ですが、売上高は前期が12.4%増でした。今期計画では17.9%増としっかりと伸ばしていこうと考えております。

  • 【フランチャイズ事業】
    営業利益も今期は18.9%増を目標にしており、順調に伸ばせると思います。

  • 【フランチャイズ店舗数推移】
    前期においては543店舗となっておりますが、今期においては、627店舗を計画しております。
    そして同時に、「RENT Do!(レントドゥ!)」という不動産賃貸事業も、新ブランドとして行っておりますので、併せて店舗数増を目指していきます。

  • 【ハウス・リースバック事業(セグメント)】
    そして、ハウス・リースバック事業ですが、利益構成のメインとなる、前期と今期の上方修正のポイントとなっております。
    なぜ経常利益が急激に上がっているのかと言いますと、この事業のオフバランス化を強化したことが要因となっております。これまでは、当事業の物件を潜在利益として自社で保有しておりましたが、ファンドや不動産会社、投資家の方へ物件を売却しました。
    これまで5年間は、同事業の物件を自社で潜在利益がある物件として長期間保持してきたのですが、なかなか株価に反映されないことで心配があったかと思います。同事業の物件は、割安かつ収益率が高い物件を多く保有していますので、このたびファンドや不動産会社投資家の方々へ保有物件(現物)を売却し、この事業での利益を大幅に出すことができました。

  • 【ハウス・リースバック事業(単独)】
    そして、特に注目していただきたいのは月間仕入れ件数です。こちらは、前々期が1ヵ月平均25件となっておりますが、前期は約30件仕入れました。今期の目標は、この仕入件数を、1ヶ月60件にしていきたいと考えています。今年(2018年)の年末にこの数値をクリアすることを目標にしています。その状況を見て、さらに伸ばせるということであれば、今期末には70、80件までに仕入れ数を伸ばしたいと思っております。90件の仕入れもあり得るかもしれませんが、こういった形で仕入れを増やし、売却も増やしていくというスキームとなっております。

  • 【保有総額・保有件数】
    そして、これまで長年物件を自己保有を増やしてきて、利益が出ていませんでしたからなかなか株価にも反映されずに、しかし保有しているということで潜在利益を保有してきましたが、売却により利益として表れてきました。(今後)50億規模のファンドに売却することにより件数が減少しますが、売却したことにより自己資本比率が上がり借入が減少し、利益増加ということになります。売却すると保有件数は減少しますので、仕入れを増しながら売却を考えており、非常にバランスの良い状態になっていくと思います。

  • 【不動産金融事業】
    不動産金融事業の売上推移です。こちらがリバースモーゲージ保証事業を行っていきますので、今期計画では89.2%増を目標にしております。

  • 【不動産金融事業】
    そして、営業利益は169.4%増を目指していきます。

  • 【不動産金融事業/不動産担保融資+リバースモーゲージ保証件数の推移】
    こちらは、272.3%増を計画しております。リバースモーゲージの保証料を入れると、このような数字見込みになります。

  • 【不動産金融事業/融資残高の推移】
    そして今期は、融資残高を67.5%増まで上げていく予定です。保証業の方で太く収益が入ってくれば、無理して不動産担保融資をする必要はないのですが、このあたりの数字は狙っていきたいと考えています。

  • 【不動産売買事業】
    そして、ハウス・リースバック事業の潜在顧客の多さを考えると、人員の増強が必須になってきます。人員の採用だけでなく、社内での人員の異動の方が良いと考えております。不動産売買事業も伸ばしていきたいと考えていますが、伸ばす際に借入の増加やリスクも増加しますので、他事業の人員に関して今期は横ばいにしながら、ハウス・リースバックの人員を増加していくことを考えています。

  • 【不動産売買事業】
    営業利益も、しっかりと現状を維持していきたいと思っております。

  • 【不動産流通事業】
    こちらも現状維持をしていきます。特にこちらの人材を効果性高く配置していきたい。ここの事業は、採用は増やしていますので、育ってきた人材をハウス・リースバック事業部へ異動させていくという戦略です。

  • 【リフォーム事業】
    リフォーム事業についても、同様に考えております。

  • 【連結貸借対照表】
    連結貸借対照表について要点を申し上げますと、流動資産の増加は販売用物件の増加です。また、特に注目していただきたいところは、自己資本比率が13.7%から31.6%へ増加しております。

  • 【たな卸資産・固定資産の推移】
    これは特に見ていただくのは、固定資産(ハウス・リースバック物件・収益物件)の増加です。こちらは、京葉ビルドの買収による収益物件の増加を含んでおります。

  • 【業績推移:売上高・経常利益の推移(連結)】
    計画通りではございますがグラフにするとこのようになります。

  • 【今後の取り組み強化】
    そして、改めて今期からの事業強化の取り組みですが、ハウス・リースバック事業の強化により、今期の数字の根拠になります。しっかりと仕入して売却先を確保することにより経常利益30億は全く問題無いと考えております。今期のメイン事業はハウス・リースバック事業になります。そして次のステージの看板商品というのはリバースモーゲージ保証事業になります。なにがなんでも成功させたいと思っております。これは日本の為にもやらないといけないし高齢者のためにもやらないといけない。
    そして、空き家問題という事で考えましたのは、空き部屋を時間貸しした方がいいのではないかと思いスタートしております。これ非常に面白い取り組みで問い合わせもたくさん頂戴しております。
    また、「レントドゥ!」という賃貸のブランドを作っています。これも非常に手ごたえがあります。その理由ですが、空き家がたくさん増えてきていますので、その対策をタイムルームと連携してしっかり実施していきたいと思っています。空き家がどんどん増えていきますと今のメインの賃貸ブランドに対抗できるのではないかと考えております。不満がたくさん発生し、新しいブランドに仕事がもらえる。今までは物件は大手企業様が握っておられましたので、なかなか入り込めませんでした。今は空き家が増加しており、オーナー様は不満を抱えている方も多くなっておりますので、新しく参入するとチャンスだと捉えています。フランチャイズというのはエリアが詰まると入れません。首都圏でも大手ブランドの空きがないので入りたいけど入れないという方が多数いらっしゃいます。そういう方に新しいブランドを用意してあげるといいと思います。ですから、新しいブランドが必要で、今後自然に広がっていくと思います。そして、タイムルームとの相乗効果で実施していきたいと思います。

  • 【ハウスドゥ!BANK構想】
    そして以前から申していますが、将来金融機関と様々な提携が出来ればスマホですぐにキャッシング、これはアメリカではすでにあるのですが、不動産を評価して、場合によっては半年に1回再評価してもいいと思っていますが、何千万単位ですぐキャッシングできるサービスも考えていきたいと思います。


  • このようなビジョンを持って、今期もしっかりやっていきます。海外ではタイへの進出も検討しておりまして、まだまだ決定では無いですが、アジアの特にタイ、ベトナムあたりは中古を買ってリフォームして売るという専門会社が実は無いんですね。我々はそこを狙っていきたいと思いますが、資金もいりますし、リスクもあるのですぐには出来ませんが、そういうマーケットがあるという事で海外展開も含めて考えていきたいと思います。以上です。ありがとうございました。